初盆(はつぼん)
初盆とは?
初盆(はつぼん)とは、日本の仏教の慣習で、亡くなった人が初めて迎えるお盆のことを指します。
お盆は年に一度、先祖の霊を迎える日本特有の習慣で、通常は毎年7月または8月に行われます。
7月に亡くなった場合は?
7月29日に亡くなったとすると、通常のお盆の期間である8月13日~16日では四十九日を過ぎていないため、初盆は原則として行われません。そのため、初盆は翌年になります。
6月に亡くなった場合は?
6月26日に亡くなったとすると、その四十九日が8月13日とちょうどお盆と重なります。しかし、四十九日の法要と初盆が近すぎると、遠方からの親戚が忌引き休暇を2回取らなければならず、現実的ではありません。よって、四十九日法要と初盆を一緒に行うか、初盆を翌年に行うか、どちらかが選ばれます。
初盆の準備は?
1. 法要の日程を決定する。
2. 僧侶の予定を確認する。
3. 参列者に連絡を取る。
4. 返礼品と会食の準備をする。
5. お布施を準備する。
6. 盆棚飾りとして初盆の提灯を用意する。
7. お供え物を準備する。
初盆の提灯
故人が迷わず家に帰って来ることを願って盆棚に飾られます。以前はろうそくを使った提灯が使われていましたが、現在では火災の危険性を考慮して、電気式の提灯が一般的になっています。
盆棚のお供え物
初盆の際には盆棚にお供え物も置かれます。特に有名なのは、「きゅうりの馬」と「ナスビの牛」です。
これらの供物は、故人が早く家に帰って来てもらい、帰りはゆっくりと家を去ってもらうという意味を込めています。他にも、ご飯、そうめん、ほおずき、水の子、水、野菜、果物、団子、お菓子、花などが初盆のお供え物として用意されます。
初盆のお供え物は、故人に感謝と敬意を示すために用意されます。
食べ物や花などは故人の好みや家族の思い出に合わせて選ばれることが多く、その供物を通じて故人との絆を感じることができます。
初盆の日の流れは?
1. 盆棚を整える。
2. 僧侶の挨拶と読経。
3. 焼香。
4. 僧侶へのお礼。
5. お墓参り。
6. 会食。
お墓参りは別日に行うこともあります。
初盆は故人を偲び、感謝と敬意を示す重要な儀式です。大切なのは、家族や親族が一緒になって準備し、故人との絆を感じながら心を込めて行うことです。
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