仏衣 (ぶつい)
2024年06月02日
仏衣 (ぶつい))とは
仏衣は、仏式の葬儀で故人が身に着ける特別な白色の着物です。「経帷子(きょうかたびら)」、「浄衣(じょうえ)」、「経衣(きょうえ)」とも呼ばれ、普段のお洋服ではなく、死装束(しにしょうぞく)として納棺前の旅支度で遺族が着付けをします。
仏教の教えでは、永眠した方は浄土を目指す旅に出て、旅の途中では悟りを開いたり修行をしたりします。そのときにお召しになる正装として仏衣を着付け、永眠された方を「修行僧」として送り出すのが一般的です。
仏衣に加えて、故人が旅の手助けとなるように様々な装飾品も身につけられます。手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、足袋(たび)、草履(ぞうり)、天冠(てんかん)、頭陀袋(ずだぶくろ)、六文銭(ろくもんせん)、杖(つえ)、数珠(じゅず)などがあります。これらの装飾品は、故人が安らかな旅路をたどれるようにとの願いが込められています。