家族葬の流れ
〜家族葬ホール福島〜
コロナ禍以降福島でも、家族葬を選ばれる⽅が増えてきています。
とはいえ、いざ家族葬となると、どうしたらいいのかと感じることもあるかもしれません。
いざという時に慌てないためにも、家族葬の流れをご説明いたします。
ご不明なことはお気軽にご連絡下さい。
目次
- 【1】家族葬の流れ
- 1-1 ご逝去(ごせいきょ)
- 1-2 ご搬送を葬儀社に依頼する
- 【2】家族葬についてのお打ち合わせ
- 2-1 喪主の決定、死亡届の記⼊
- 2-2 ⽇時、場所の決定
- 2-3 家族葬の内容を葬儀社と相談して、お⾒積りを決定する
- 2-4 式次第のお打ち合わせ
- 2-5 ご親族など家族葬にお呼びする⽅への連絡
- 2-6 会社関係などへの連絡
- 2-7 お通夜当⽇のスケジュール
- 【3】 家族葬が終わった後の流れ
- 3-1関係者へのお礼やご挨拶
- 3-2 家族葬の後の役所関係のお⼿続き
- 3-3 家族葬の後の四⼗九⽇法要、ご納⾻
- 【4】万が⼀の時までに、ご家族で決めておきたい5つのこと
- 4-1 家族葬を決める前に、⾝内でよく話し合う
- 4-2 ⼆⽇間の家族葬にするのか、⼀⽇だけの家族葬にするか決める
- 4-3 家族葬にお呼びする⽅を決める
- 4-4 家族葬を⾏うための準備
- 4-5 葬儀社を決めておく
- 家族葬の流れのまとめ
【1】家族葬の流れ
1-1 ご逝去(ごせいきょ)
- お医者様にお亡くなりになったことを確認していただき、⽕葬場の申請や除籍(⼾籍の削除)などの⼿続きに必要な公的書類である「死亡診断書」を作成していただきます。
- 場合によっては、看護師さんがお亡くなりになられた⽅のお体を綺麗に整えるエンゼルケアを⾏うことがあります。
- 病院でお亡くなりの場合は、看護師さんに病⾐から浴衣に着せ替えていただくことが多いです。また、ご逝去後からご搬送前までに⼊院費の⽀払い⽅法についても確認しましょう。
- 家族葬をお考えの⽅は、ご葬儀にお呼びするご親族やご友⼈にご連絡します。
1-2 ご搬送を葬儀社に依頼する
病室もしくは霊安室から故⼈様をご安置場所までご搬送するために葬儀社に電話連絡します。電話は、24時間365日受け付けておりますので、ご安心ください。
葬儀社へ電話連絡する前に、ご安置場所を葬儀会館併設の安置室かご⾃宅、またはそれ以外の場所かと決めておくとよいでしょう。お迎えの寝台⾞が到着したら、再度運転手にご安置場所を伝え確認してください。
お迎えの寝台⾞には1〜2名ご同乗できます。⽣前にお好きだった場所や、もう⼀度連れて⾏ってあげたい場所を伝えると、可能な範囲で⽴ち寄ってくれることもあります。
【2】家族葬についてのお打ち合わせ
深夜、早朝にお亡くなりになられた場合は、ご家族のお体の負担を考え、⽇時を改めてお 打ち合わせします。
お打ち合わせの主な内容は以下の通りです。
2-1 喪主の決定、死亡届の記⼊
喪主はご家族様を代表して家族葬の⽇程や内容を決定し、死亡届への記入などの責任者です。
喪主は、故⼈様と縁の深い⽅からお務めいただいたほうがよろしいでしょう。配偶者の ⽅、ご⻑男、ご⻑⼥の⽅が務めることが多いです。
喪主の⽅が、ご⾼齢の場合などは、実際の⼿続きなどは別の⽅が受けもつこともありま す。
2-2 ⽇時、場所の決定
葬儀社のお打ち合わせ担当者にあらかじめ希望されるお葬式の日取りを複数伝えておいたほうがよいでしょう。そこから担当者に⽕葬場の空き状況を確認していただき、ご家族のご都合、会葬者の⼈数や交通⼿段、式場、宗教・宗派など宗教者のご都合を確認して日程を決めていきます。
最近では、お越しになる方々の負担に配慮し、お亡くなりになられてから余裕をもって家族葬を⾏うことが多くなっています。
2-3 家族葬の内容を葬儀社と相談して、お⾒積りを決定する
家族葬の費⽤は、ご葬儀の内容や参列される⽅の⼈数によって異なります。ご不明な点や ご不安な点はお問い合わせください。
2-4 式次第のお打ち合わせ
費⽤以外の家族葬の運営、式次第をお打合せします。 喪主様からのご挨拶が⼀般的ですが、最近ではお孫さんなど、故⼈と縁の深い⽅から、ご挨拶をいただくこともございます。
2-5 ご親族など家族葬にお呼びする⽅への連絡
家族葬は、お呼びする⽅にご案内するのが⼀般的です。ご⾹典・供花を辞退される場合は、その旨をお伝えします。 最近は、ご葬儀のご案内状や訃報(ふほう)をメールやLINEなどのSNS、FAXでお送りする方も増えてきています。
2-6 会社関係などへの連絡
会社や各団体などへご逝去したことを知らせなくてはいけない事情がある場合は、故⼈並びに遺族の意志により、近親者にて家族葬を執り⾏うことをお伝えされた方がよいでしょう。無下に弔問をご辞退いただくようお願いをすると、後々トラブルに発展する場合もございます。 またお知らせしない⽅がご親族の場合、後々「なぜ葬式に呼ばれなかったのか」と残念に思われる可能性や、後日、ご⾃宅へ弔問に訪れることも考えられます。連絡するか迷ったときは、家族葬で執り行うとお伝えいただいた方がよいでしょう。
2-7 お通夜当⽇のスケジュール
⼀般的なお通夜当⽇のスケジュールは以下の通りです。
ご家族、ご親族、親しいご友人など安置場へお集まりいただき、納棺式を執り行います。 一般的に納棺師に来ていただきお顔のメイクや経帷子などへの着せ替えを行っていただき、お集まりいただいた方々で旅支度を行います。 故人様が、お風呂が好きだったり長期の療養生活でお風呂に入れなかったりする方向けにお風呂へ入れてあげるサービスもございます。 その後、お集まりいただいた方々と一緒に故人様をお棺に入れて差し上げます。その時にお花をご用意してお顔周りに飾ります。併せて故人様へお持たせしたい物も一緒に入れます。入れてあげられるものは、可燃物に限りますので詳しくは葬儀社の担当者へお問い合わせください。
ご家族様が葬儀場に到着。故⼈様へのお参りとご対⾯した後、式進行について内容を確認します。
ご親族やご友人の方々が葬儀場に到着いたします。ご家族様がご挨拶して、故⼈様へのお参りとご対⾯いただいた後、お通夜が始まるまで、式場や控室にてお待ちいただきます。この時、アルバムなどのお写真や想い出の品などをメモリアルコーナーに展示いただきますと、故⼈様を共に偲ぶ大事なお時間となるでしょう。
お通夜が開式となります。式場内にお集まりいただき、宗教者が入場次第、開式となります。 ⼈づてにご逝去を知った⽅が、家族葬であっても弔問に訪れることがございます。こうした場合は、故⼈様と最期のお別れをしたいという弔問客の想いに感謝して、ともに故⼈様を偲ぶことがよいでしょう。
ご親族などご会葬者と⼀緒に⾷事をいただきます。お通夜の⾷事は葬儀社で手配できる場合が多いです。近年、お弁当やお⾷事の振舞いをやめて代わりにお⾷事カタログギフトをお渡しするケースもございます。
ご帰宅となります。最近は、お体の負担を考えて、葬儀場に宿泊せずにご帰宅、もし くは近隣のホテルに宿泊することもございます。
2-8 告別式当⽇のスケジュール
家族葬における告別式当⽇のスケジュールの一例です。
ご家族様が葬儀場に到着。故⼈様へのお参りとご対⾯した後、式進行について内容を確認します。
ご親族が葬儀場に到着。ご家族様とご挨拶して、お亡くなりになられた⽅へのお参りとご 対⾯をした後、告別式が始まるまで、控室でお待ちいただきます。
お葬式が開式となります。式場内にお集まりいただき、宗教者が入場次第、開式となります。 主なお葬式は、ご葬儀、告別式、予修法要(繰り上げ法要)、お別れ式(お花入れ)と続き、ご参列いただいた皆様で霊柩車へお載せして火葬場へ出発いたします。
⼈づてにご逝去を知った⽅が、家族葬であっても弔問に訪れることがございます。こうした場合は、故⼈と最期のお別れをしたいという弔問客の想いに感謝して、ともに故⼈様を偲ぶことがよいでしょう。
また、遠⽅からご会葬する⽅々のお帰り時間を考慮する場合は、開式時間を前倒しにするのもよいでしょう。
⽕葬式が開式されてから、ご遺⾻を⾻壺に収めるまでの⽬安のお時間です。⽕葬が終わるまでの間に、控室にてお⾷事を召し上がることもございます。 福島市斎場(火葬場)は、9:00~15:00まで30分刻みで火葬を受け付けております。※ご利⽤になる⽕葬場によって異なります。
解散
ご⾃宅にて、ご遺⾻に⼿をあわせることができるように⼩型の祭壇を設置します。お⾒積 りから費⽤が変わった項⽬を葬儀社のスタッフがご説明し、ご請求⾦額を確定します。
【3】 家族葬が終わった後の流れ
3-1 関係者へのお礼やご挨拶
家族葬の後に、お礼やご挨拶をしておくのがマナーです。
・家族葬儀にはいらっしゃらなかったが、供花や弔電をいただいた⽅へは、挨拶状と3,000円~5,000円ほどのお礼の品をお送りします。
・お招きしなかった方々へは、後⽇「葬儀は近親者のみにて執り⾏った」ことを、ご報告します。
お葬式にお呼びしなかった⽅々には、後⽇「葬儀は近親者のみにて執り⾏った」ことを、ご報告します。 ハガキでお知らせすることが⼀般的で、10〜12⽉の場合は、年賀状⽋礼(辞退)案内と⼀緒にお知らせするのがよいでしょう。
3-2 家族葬の後の役所関係のお⼿続き
故⼈様が年⾦を受給されていた場合、年⾦を受け取る資格が失われるため、お葬式から14 ⽇以内に年⾦受給者死亡届を提出しましょう。
葬祭補助⾦や未⽀給年⾦の⽀給申請はご葬儀から2年以内、遺族厚⽣年⾦など各種年⾦の⽀給申請は5年以内です。お葬式後のお疲れの時に、急いでお⼿続きしなくても問題あり ません。
3-3 家族葬の後の四⼗九⽇法要、ご納⾻
法要やご納⾻は、もともとご家族様とご親族で⾏うことが多いので、家族葬だからといっ て特別なことはありません。
菩提寺のある場合は、ご僧侶のご都合を伺い、続いてご親族、ご家族様のご都合の良い⽇ を選びましょう。ご僧侶をお呼びしない無宗教葬を⾏われたご家族様は、お⾷事会などで旅⽴たれた⽅を偲ばれることもあります。
最近は、ご⾃宅の仏壇の前やお墓の前で、10〜15分の宗教儀式で法要を終えてしまうことも多いようです。
【4】万が⼀の時までに、ご家族で決めておきたい5つのこと
4-1 家族葬を決める前に、⾝内でよく話し合う
家族葬は、ご家族様がご葬儀にお呼びする⽅を親しい⽅々に限定し、少⼈数でゆっくりとお別れができるご葬儀です。
そのため、ご近所やお仕事関係の⽅は弔問に止めていただき、参列される⽅の⼈数は11⼈〜20⼈程となることが多いです。
親しい⽅だけで⾒送る家族葬は、故⼈様やご家族様の想いを優先し、形式にとらわれない ご葬儀である⼀⽅、ご家族様やご親族の中には、ご葬儀にご近所や会社関係の⽅をお呼びしないことに違和感をもつ⽅もおられるかもしれません。
家族葬にするかどうかを含め、あらかじめ⾝内でお話しする機会を設けられた方がよろしいでしょう。
4-2 ⼆⽇間の家族葬にするのか、⼀⽇だけの家族葬にするか決める。
家族葬は、あらかじめ参列のする⽅の⼈数を限定するご葬儀です。
ご家族様だけで執り行うものだと、誤解されていると思われる⽅もいますが、故人様の尊い人生において親しくお付き合いされていたご親族やご友⼈もお呼びできます。
参列される⽅が限定される以外は、⼀般的なご葬儀と同じように、お通夜と葬儀・告別式を⼆⽇間にわたって⾏います。
ただし、お忙しいご家族様やご⾼齢者の⽅、遠⽅から参列される⽅へのご配慮から、お通夜を⾏わず、告別式と⽕葬の⼀⽇だけの家族葬(1⽇葬)を選ばれるご家族もありますが、ご葬儀を執り行っていただく菩提寺のご僧侶様と、あらかじめお話合いされることをおすすめいたします。
家族葬を含めお葬式は、ご家族やご親族、その他故人様と深いかかわりになった方々や菩提寺のご僧侶様とそのお葬式をお手伝いする葬儀社のスタッフとが紡ぐ重要なセレモニーです。安易な気持ちで臨まれることがないようにしたいものです。
4-3 家族葬にお呼びする⽅を決める
家族葬にお招きする⼈の範囲や参列者の⼈数に決まりはございません。
どこまでお呼びするかは、家族葬を⾏うご家族様の考え⽅によって決まり、ご親族に限らず、ご友⼈をお招きすることもございます。
お呼びするか迷う⽅がいる場合は、ご葬儀の後のことも考慮して、ご連絡するのがよいでしょう。
4-4 家族葬を⾏うための準備
お葬式の相談時につまづかれることが多いのが、ご遺影に使用するお写真です。
ご遺影にお使いされるために、あらかじめ写真を撮影される方は非常に稀です。故人様との最後の時間を悔いなく過ごされるためにも、ご家族で納得できるお写真をご準備されることをおすすめいたします。
お選びいただくお写真のポイントとしては、半身で帽子などがない状態です。出来れば集合写真も避けた方がよいでしょう。ご家族で集まった時に、定期的に元気な姿を撮影されるのもよいでしょう。
⽕葬を⾏うための申請書に、故⼈様の本籍の記載が必要となります。
そのため、あらかじめ本籍を調べておく必要がございます。現在、運転免許証に本籍の記載はございませんので、不安な方は市役所にて確認いただくことをおすすめいたします。
また、菩提寺のあるご家族様は、菩提寺の名称や住所、電話番号を調べておきましょう。
あらかじめご挨拶をされていると、ご葬儀をお頼みする際もスムーズにすすむことでしょう。
そして、家族葬に限らず、現⾦の⽀払いが必要になる場⾯が多くあります。
病院の⼊院費、僧侶へのお布施、通夜や告別式でふるまう料理の飲⾷代、⽕葬場の費⽤など、クレジットカードを利⽤できない⽀払いもあるので、ある程度まとまった現⾦を⽤意しておくとよいでしょう。
また、お葬式の⾒積もりは⽣前でも簡単に取り寄せることができます。⾃分に合った葬儀にかかる費⽤が事前にわかることで万が⼀の時に安⼼できるでしょう。
4-5 葬儀社を決めておく
ご葬儀の3⼤⼼配事が、「ご葬儀の総額費⽤」「ご葬儀をする場所」「ご葬儀の流れ」といわれています。
故⼈様との最後の時間を悔いなく過ごすためにも、⼤切な⽅を亡くした悲しみの中で慌てないために、⽣前から事前相談をされておくのも⼀つの⽅法です。
家族葬の流れのまとめ
家族葬はご親族など関係者へ配慮することで、ご家族様もご親族や関係者のみなさまの⼼に残るものとなるでしょう。
ご家族にとって、⼤切な⽅のお⾒送りは、⼼⾝ともに⼤きな負担になります。
お亡くなりになられた⽅とつながりのある⽅、ご家族とつながりのある⽅々も、その気持ちは同じであり、その⽅々への配慮も⼤切になります。
ご家族に悔いが残らず、ご親族にも納得していただけ、さらに、ご葬儀にお呼びしなかった⽅々にも失礼にならない家族葬にするためには以下のことを考慮するとよいでしょう。
- ・家族葬を決める前に、⾝内でよく話し合う。
- ・⼆⽇間の家族葬にするのか、⼀⽇だけの家族葬にするか決める。
- ・家族葬にお呼びする⽅を決める。
- ・葬儀社を決めておく。
- ・家族葬を知らずに弔問に訪れた弔問客にも感謝して対応する。
- ・ご葬儀後にお招きしなかった⽅々へお知らせする。
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